病気には、自分では気がつかないうちに、人からうつったり、人にうつしてしまう「感染症」があります。ここでは、結核、HIVと いう感染症について説明します。また、COVID-19などの「公衆衛生危機」についても、説明します。

結核は正しい治療によって治る病気です。HIVは薬によって健康を回復できる病気です。回復のために必要な休 暇と支援を雇用主に求めることができます。重症化することがなく、仕事が続けられるように、心配なことがあれば早く受診して検査を受けましょう。 病院でのプライバシーは守られます。

2. 1. 咳が出て辛いです。どのような病気が考えられますか?

• 咳はいろいろな原因で起こります。
• 長引く咳や、血の混じった痰、微熱、体重の減少、だるさ等の症状があるときは結核かもしれません。そのときは、早めに医師の診察をうけましょう。
• 新型コロナウイルス感染症がはやっている時は病院を受診するなど、早めに検査を考えてください。
新型コロナウイルス感染症も結核も、咳や息切れ、発熱やだるさを起こします。一番の違いは病気の進み具合のスピードです。結核は感染してから症状が出るのは10人に1-2人程度で、症状が出るまでに数ヶ月から2年ぐらいかかることが多いです。しかし、新型コロナウイルス感染症では数日以内に症状が始まります。いずれの場合も、症状が出たら早めの検査や病院受診を考えてください。

2. 2. 結核と診断されたらどうなりますか?

• 結核は薬で治る病気です。公費から95%の医療費の支援があります。自己負担は5%の医療費です。
• 病院の医師の指示に従いましょう。
症状が軽い場合は、治療をはじめたら通院をしながら、通常通り仕事をすることができます。帰国をする必要はありません。
症状が重い場合は、一時的に入院が必要になることもあります。ふつうの治療の期間は6か月ですが、長引くこともあります

肺の結核だと、他の人に感染させることがありますが、通常は薬を開始してから2週間くらいすると感染しなくなります。 症状が出ない、他の人に感染させる可能性がない種類の結核(潜在性結核と言います)もあります。その場合は薬を飲む ことで、症状がでることを防ぐことができます。
結核は正しい治療で治せる病気です。菌を体の外にはき出していない場合、かつ正しい治療を受けている場合は他の人 に感染させることはなく、多くの場合は仕事を続けられます。

相談先リスト

結核に関すること

FACEBOOK経由でいつでも相談できます。結核についての質問と相談ができます。呼吸器症状などあなたが困っている健康問題をお気軽に相談してください。病院の受診相談もできます。保健医療関係者や感染症の専門家チームが対応します。.

公益財団法人 結核研究所対策支援部 外国人電話相談
ベトナム語相談窓口の電話番号03-3292-1219(毎週火曜日10時から15時)
いずれも無料のサービスで、あなたのプライバシーは守られます。

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2. 3. HIVに感染していないか不安です。どうしたらいいでしょうか?

HIVに感染しているか不安な場合は早めに検査をしましょう。保健所で、無料で検査することができます。

2. 4. HIVと診断された場合はどうしたらいいでしょうか?

現在では、HIVは早めに治療をはじめれば、感染する前とほぼ同じように生活をすることができます。
HIVの検査が陽性になってもきちんと治療を続けて健康を維持していれば仕事を失うことはありませんし、在留資格に影響することはありません。

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ウェブサイト「HIV検査・相談マップ」
ベトナム語での電話相談窓口とHIV検査施設を紹介しています。

H.POT ~HIV MULTILINGUAL INFO JAPAN~
(多言語、ベトナム語あり)

HIVは、セックス以外では感染しにくい病気です。感染が分かったからといって、昨日までの生活や周りの人たちとのかかわりを急に変えなくてもよいのです。 周囲の人に検査の結果を伝える必要はありません。ただし、セックスパートナーには伝えましょう。

HIVの検査が陽性だと診断された方へ

日本でHIVの治療をする場合は、HIVのくすりがとても高いです。健康保険ではカバーされない費用について医療費の補助を申請することができます。
補助を申請するには詳しい検査のデータや複雑な手続きが必要なことがあるので、よくわからない時は、HIVの専門病院やNPOに相談してください。診断された病院で説明があるので、必ずよく理解して治療してください。

2. 5. 日本で、ある感染症が流行していると聞き行くのが不安です。どこから情報を得て対 策を立てたらいいでしょうか?

ベトナム保健省・外務省、在ベトナム日本大使館、駐日ベトナム大使館の情報を確認してください。普段から日本についてのニュースに関心を持ち、こうした新しい情報を集めることは大切です。しかし、正しくない情報などもあるため、まずは、公的機関の情報を参考にしてください。
日本でアウトブレイクになりやすい感染症には麻疹、風疹、インフルエンザ等があり、ワクチンで予防することができます。
心配な症状があったら近くのクリニック・病院に行きましょう ➡ I受診の方法

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「公衆衛生緊急事態」とは?
みなさんがCOVID-19のパンデミックを経験したように、グローバル化が進む中で、公衆衛生上の緊急事態が国家的、世界的に大切な問題となっています。公衆衛生上の緊急事態には、病気の発生、自然災害、人に大きな被害が出たり、命が失われるようなことが起こります。ある状況が緊急事態となるのは、その健康への影響に対策をするために、社会が上手くまわらなくなってしまったときです。
例としては以下のようなものがあります。
• 感染性疾患の発生:インフルエンザ・パンデミック、麻疹、鳥インフルエンザ、COVID-19など
• 自然災害による健康への影響:地震、津波、洪水、台風など
• テロ行為:爆弾テロ、銃撃によるテロ、生物兵器によるテロなど
• たくさんの死傷者が出る事故:飛行機の墜落事故や列車の脱線事故など
日本では、麻疹、風疹、インフルエンザの流行(感染する人が増えること)が報告されており、流行ったときは感染しないようにするための対策(手洗い、マスクなど)や、予防としてワクチンが役に立ちます。インフルエンザは、日本では毎年冬に感染の流行があるので、インフルエンザワクチン接種に係る費用を会社が補助してくれる場合もあります。公衆衛生上の緊急事態が発生した場合には、日本政府、地方自治体、ニュースなどからの情報を集めることが大切です。